奇跡の瞬間とは?
演技の最高峰「奇跡の瞬間」とは?
演技の最高峰は「奇跡の瞬間」と言われています。
それは、役のインスピレーションが天から降りてきて、とめどなく役の人生を本当に体験できる瞬間です。
そして、演じている役者本人も、それを見ている観客も、その奇跡を目の当たりにする瞬間。
演じている本人は、台本に書いてあることなのに、そのセリフを言うしかない、このセリフを言う事しか考えられないという状況にあり、そのしぐさ、言葉、声、しゃべり方、全てが役が乗り移った状態になります。
役者と言う人間が完全に別の人間の人生を生きている瞬間です。
この瞬間は、役者人生の中で一度か二度あるかないかといわれている瞬間です。
そして、この時の喜びは、何にも例えられないほどの喜びを役者は感じます。
頭は非常にクリアで、全体がものすごく見えている。それでいて心は役の熱い心情でいっぱいになっている。
演技が終わった後も焼くの余韻がしばらく残っている。
観客もその役者の身体を借りた役の人物が本当にそこにいて、今そこで何かが起こっていると感じます。
役と観客が一体化する瞬間です。
これは、演技の最高峰と言われています。
役として、本当に存在し、セリフや行動の一つ一つにリアリティがある。
その瞬間を体験した演技者は「こんな体験したことない」と口々に言います。
あなたもそんな演技を目指したいと思いませんか?
「このセリフはこういう感じで言おう」
「こういう風に動いたら面白いかも」
「こんな感情を用意して・・・」
そういった説明型の演技では、この奇跡の瞬間を体験することは難しいかもしれません。
俳優として楽器の訓練をやり、役へのアプローチを徹底的にやり、演技の中で本当に役として生きる演技をしていくことで、この奇跡の瞬間に近づく事ができます。
役者としてこの上ない喜びがそこにはあります。
そして、これは誰でも可能な事です。
もちろんあなたも。