演技に才能は必要ない
演技は誰でも上手になれる
「いつも教師や演出家からダメ出しされる」
そういったことが長く続くと「自分には才能が無いのな?」と悩むことがあります。
自分なりに一生懸命やっているつもりなのに・・・
伝わらない
空回りする
「自分には向かないのかな?」
もし、あなたがそういうことで悩む事があったら、一歩立ち止まって振り返ってみてください。
「それを解決する具体的なアプローチを教わってきただろうか?」
演技というものは、感情という誰もが持っているものを使う為、センスさえあれば誰でもできるものだと思われています。
それが結局、繁華街などで歩いていて、スカウトされた演技経験も無い人がいきなり次の日から女優を名乗ったりしてしまうのです。
演技はそんなに底の浅いものではありません。
本番をたくさんこなせば力は付くと思われています。
もちろん、本番をたくさん経験をすることで力はついていくでしょう。しかし、本番を経験するだけでは必ず壁にぶつかります。
単なるセンスだけでは超えられない壁が出てくるのです。
スポーツを例にとりましょう。
野球選手になりたいと思ったとします。
野球の試合をしているだけでプロになれますか?
観客を魅了するプレイができますか?
できませんよね?
プロに必要とされる肉体作り、無駄なく身体を使える理論、無駄の無い試合展開の方法、細かい部分練習、毎日積み重ねる素振りや投球練習。そういったものを必死に行います。
センスや才能だけあっても、こういう練習をしなければプロになれません。
そしてプロになる為に最低でもこういった練習を10年以上積み重ねます。
一方演劇は?
センスや才能だけで良い演技ができるのでしょうか?
疑問ですよね?
あなたが今、「演技が伝わらない」「ぎこちない」「から回りする」「芝居クサイ」「一人でやっている」「演技が同じ」などと言われて悩んでいる、自分の才能やセンスに疑問を感じているのであれば是非、このことを考えてみてください。
あなたにセンスや才能が無いからできないのではなく、これまでの演技指導者から「良い演技に必要な練習、考え方、アプローチ法。演技中の注意点」を教えられてきていないだけなのです。
ということはつまり、しっかりした方法と練習法を身につければ、あなたの演技力はどんどん変わっていくのです。
そして気がついたら周りから「そんな演技はどうやったらできるの!?」
と賞賛の声がたくさん上がるようになります。
演技の上達に才能は必要ありません。
必要になってくるのは、ある程度の高いレベルに達してからです。
演技は誰でも上達します。
正しい知識と訓練を積み重ねれば良いのです。